創作の短いお話を書こうと思いました。
イラストとお話をあわせて、続く限り何話かかこうと思います。
タイトルはこころのやわらかいとこです。
夜空ノムコウニの歌詞のなかにある言葉です。

第一話


僕だったころ

一人暮らしをしている時、4帖半の部屋が私の生活スペースだった。
壁や天井が手のとどく近さで、木目や壁の汚れ、誰が描いたのか
かきなぐりの文字や絵・・・が目についたものだった。

そう言えば、僕も一見して見えない場所、ふすまの裏側や
押し入れのねっ転がって見ないとわからないような場所に
絵や文字を書いた事があった。
あのころの自分が残した絵や文字を今も眺めている人がいるのだろうか、
きっと大きな夢を持ってあの小さな、まるで植物が見えない
地面の中にびっしりと根をはるように、狭い部屋いっぱいの
希望を持つ人がいるに違いない。

 



2001年5月22日