創作の短いお話を書こうと思いました。
イラストとお話をあわせて、続く限り何話かかこうと思います。
タイトルはこころのやわらかいとこです。
夜空ノムコウニの歌詞のなかにある言葉です。


第十話


まくら

ある朝早くに、耳もとで声がして目がさめた。
まだ外はくらい。
・・・
声はまくらの中から聞こえた。

がんばれ・・・

そんな事あるはずがない、耳を疑ったが
かすかな声が聞こえる。

1日のうち、人生のうち、
およそ3分のいち一緒にいるまくら。
まくらは何でも知っている。
悲しかった時、うれしかった時、
涙でぬらした事、投げつけた事
アルコールのにおい、寝息、たまには寝言。
すべてを黙って受け入れてくれる。

しばらくしたら夜があける。
今日は天気がよさそうだ、まくらカバーを洗い、日光浴させよう。



2001年5月 31日