創作の短いお話を書こうと思いました。
イラストとお話をあわせて、続く限り何話かかこうと思います。
タイトルはこころのやわらかいとこです。
夜空ノムコウニの歌詞のなかにある言葉です。


第十九話


透明な雪


こころに降った雪をとかすもの。
それはきみの心のやわらかいところ。

 雪は最初はかすかなキリのように降り、あたたかな心に触れるとすぐに消える。
やがて雪は形をなし、ふりそそぎあたり一面真っ白になってくる。
心の熱でとけていた雪もこころの熱を奪いさり歯垢のようにまとわりつき
折り重なり、うずたかくなる。やがて追い討ちをかけるように重量を持ち
押しつぶしにかかってくる。
しかし、やがてかならず、熱い気持ちが沸き上がり、ゆっくりと確実に
白い雪を透明に変えていく。そして なみだになって昇華する。


2001年6月9日