創作の短いお話を書こうと思いました。
イラストとお話をあわせて、続く限り何話かかこうと思います。
タイトルはこころのやわらかいとこです。
夜空ノムコウニの歌詞のなかにある言葉です。


第二十四話

SKETCH BOOK



雨続きのある日、スケッチブックと絵の具を買った。
なんにも描かれていない紙の集まりなのにとてもうれしい気分になる。
どんな時も、いつも、何も描かれていない新しい紙を前にすると緊張する。
おおげさかも知れないが、ここには無限の可能性がすでにある。
人が一生に一枚描けるか、描けないかの名作も真っ白な紙のうえにある。
どんな名作だって描く前はなんにもなかったはず。
その可能性の宇宙に浮かびただよい光り輝く星をつかんでならべる。
そんな気分。
心を無重力のなかに解放し、深呼吸する。
スケッチブック一つでこんなに幸せになる事だってできる。


2001年6月14日