

創作の短いお話を書こうと思いました。
イラストとお話をあわせて、続く限り何話かかこうと思います。
タイトルはこころのやわらかいとこです。
夜空ノムコウニの歌詞のなかにある言葉です。
第二十九話
2060年

2060年、
地球上から石油がなくなってから何年たっただろうか。
人類があっという間に喰いつくしてしまった、
地球が大切に懐に貯えていた 限りあったオイル。
青葉を喰いつくす青虫のように地上を走っていたクルマも今は
水素エネルギーによって動いている。
昔のように騒音はなく静かなのだが、
静かすぎるためクルマがきているのがわからずに、
交通事故にあうエンジン音と言うものになれきっていたお年寄りが急増し、
現在では、エンジン音に似せた音や、馬車の走るような音、
いわゆる疑似音をならしながら走る事が義務付けられている。
60年前に流行ったというケイタイデンワという物の
着信音と似ているとおじいさんから聞いたことがある。
スピーカーから流れるエンジン音に迫力がでなくて
昔あった暴走族は激減した。
変わりにあちこちでクルマから自分の位置を示す音楽が溢れ夜も寝られない。
2001年6月19日
