創作の短いお話を書こうと思いました。
イラストとお話をあわせて、続く限り何話かかこうと思います。
タイトルはこころのやわらかいとこです。
夜空ノムコウニの歌詞のなかにある言葉です。


第三十話

ウクレレ




 木と4本の弦でできている、小さな楽器。
ウクレレが初めて作られてからおよそ120年。120歳だ。
当時とほとんど形に変わりはないそうだ。
両手で持ってポロンと4本の弦をなぜるだけで
風が通り過ぎたように 爽やかだ。
僕の家にも古いウクレレさんがいる。
およそ80年前のおじいさん。いや、おばあさんかも。
今まで何人のひとたちと、練習をともにして思い思いの曲を弾き歌い、
人と一緒に時間を過ごしてきただろう、ウクレレ。
海を渡り、僕は何人めの孫なのかはわからないけど、
下手な音にもがまんして軽やかに鳴り続けて。

2001年6月20日