創作の短いお話を書こうと思いました。
イラストとお話をあわせて、続く限り何話かかこうと思います。
タイトルはこころのやわらかいとこです。
夜空ノムコウニの歌詞のなかにある言葉です。


第三十五話

語る鳥




眠りについた夜が目をさます少し前。
早起きの鳥はおはようの挨拶をかわしだす。

しだいに夜が溶け出して、カーテンに陽色がしみてきた頃
あたりの鳥達は全て起きだし、さわぎだす。

顔を洗うのか、歯を磨くのか、お出かけの準備。
ぴぴぴぴ、ちちちち、
何を話しているのかしきりに語る。
早口な鳥、一言語る鳥。

夜どうし起きてあれこれ考えている僕に
何かを伝えようとしているのだろうか。
少し眠くなった時
「きょうがある」
ふと聞こえたような気がした。


2001年6月29日