

創作の短いお話を書こうと思いました。
イラストとお話をあわせて、続く限り何話かかこうと思います。
タイトルはこころのやわらかいとこです。
夜空ノムコウニの歌詞のなかにある言葉です。
第三十八話
潮騒

浜辺を散歩していて、ウクレレをひろった。
波打ち際にうちあげられかなり風化していた。
いい感じに枯れた流木のようだった。
どこから流れてきたのか潮の香りでいっぱいだ。
家に持ち帰り在り合わせの道具や同じ浜で拾った流木を使い
毎日少しずつ何日かかけてなおしてみた。
弦を張り、音をあわせ、親指で弾いてみる。
どことなく海のこえ、波の囁きが音のあいだにはさまっているような響き。
しかも、濃い潮の香りと一緒に、心の奥底にしみる。
2001年7月2日
